複合機の寿命はどれくらい?
2016.09.14
複合機の総合的な寿命に関する考え方について
複合機は、いまやオフィスでの業務において欠かすことのできない機器となっています。コピーやプリンター、ファックスやドキュメントスキャナーが一体となった複合機は、業務を効率化するにおいて、これ以上ないものです。さまざまな機能が一台に集約されているのですから、複数の機器を配置することによるスペースの無駄や、ランニングコストの無駄を省くことができます。
しかし、複合機といえども機械には違いありませんから、永久に使い続けることはできません。では、複合機の寿命はどのくらいなのでしょうか。日頃、職場などで複合機を使っている方でも、複合機の寿命について考えたことがあったり、知っていいたりする方は決して多くないのではないでしょうか。
複合機の一般的な機能に関する寿命について
複合機にも、当然ながら寿命があることについて書きましたが、では具体的にどの程度が寿命と判断されるのでしょうか。一般的には、コピーやプリンターの出力枚数で300から450万枚、使用年数で4から5年程度と言われています。この両方を満たさなくても、どちらかの限界に達した時に寿命と判断されるというのが、一般的な考え方となっています。ですので、コピーやプリンターの出力枚数が多いオフィスでは、5年を経過する前に寿命となってしまいます。
また、出力枚数が多くなくても、5年以上が経過すると、複合機の各部に使われている樹脂部品が劣化すると言われています。樹脂は大気中の酸素や紫外線によって劣化して硬くなってしまいますので、もし全く使わなかったとしても、経過年数だけによって使えない状態になってしまうのです。
複合機の一般的な寿命についてのまとめ
以上、複合機の寿命について書いてきました。一般的に言って、複合機の寿命はコピーやプリンターの出力枚数のような使用状態、もう一つは全く使わなかったとしても寿命が来てしまうという時間経過的な寿命があることについてお分かりいただけたかと思います。
そして、もう一つあるのは、機能的な寿命という考え方です。複合機は、ほぼ毎年のように各メーカーから新型機が発売されており、そのほとんどに新機能が盛り込まれています。例えば、初期の複合機にはページの集約機能などは搭載されていませんでしたが、現在の複合機には当たり前のように搭載されています。このように、新機能が当たり前になると、その機能を搭載していない複合機は使い勝手の極めて悪いものとなってしまいます。このように、時代遅れとなった複合機は、機能不足として一つの寿命を迎えたと考えることができるのです。