当社のA1カラー複合機のレンタル商材 MFP2GO
2015.12.04
当社がA1フルカラー複合機をレンタル商材として展開を始めて、1年半が経過しました。
この商品はデンマークのスキャナメーカーであるコンテックス社のA1スキャナと各メーカーより販売されている大判プリンターをドッキングさせ、あたかも一台の複合機のように使用可能な商品です。 この1年半で認知度も上がってきたようですが、そのニーズはまだまだ低いものと考えていました。
青焼きが完全に姿を消して10年ほど経過しましたが、その間にも青焼きを用意できないかとの声も少なからずいただいてまりました。 最近では、まだ廃棄せずに残しておいた青焼きを使用するのではなく、大学で勉強のために使用するという目的で提供したこともあります。
青焼きに代わる商品として、ゼロックスやリコーから発売された広幅複合機は15年も以前に登場していましたが、本体が200万円以上と高額なことと、重量が最低でも100kg以上ありました。
当社でもずいぶん前にゼロックスのDocuWide2050というモデルを購入し、レンタルをした実績もあります。
当初のこれらの商品はトナー方式で、搬入時に斜めにするとトナーが片寄ってしまい、画像調整に時間がかかってしまうなどのトラブルが発生し、レンタル現場には不向きな商品でした。
リコー製のA1フルカラー複合機 CW1200(165万円~)
2012年の11月発売されたリコーのA1複合機にMP-CW1200という機械があり、この機種はレンタルの現場でたまに見かけます。
リコー独自のジェルジェットインクを使用する広幅複合機で、重量はやはり105kgあります。
一般的な顔料インクや染料インクとは一線を隔したタイプで、広幅プリンタメーカー(キヤノン、日本HP、EPSONなど)はあまりリコーを競合としてみなしていないようです。
EPSON SC-T32MFP(748,000円)
当社がMFP2GOを採用してすぐの2014年5月にEPSONよりSC-T32MFPが発売されました。
当社としてもレンタル商材の候補としてあがったのですが、すでにMFP2GOの導入がなされていたことと、やはり重量が115kgあり、レンタル現場への搬入・搬出の勝手が悪いことから敬遠しました。
A1カラー複合機のレンタル導入をしてから、当初はソフトウェア上のトラブルや設置時の手順ミスによってのトラブルが発生しましたが、スキャナは基本的には故障をしない商品と考えていました。
それでも予想を上回る大量のA1原稿を読み取る作業をしたり、ホチキス止めされたままの原稿をスキャンしたり、粉塵や砂塵の多い現場での使用によりガラスプレートがすぐにだめになってしまうケースが発生しました。
スキャナメーカーがデンマークの企業ということと、商品自体の流通が少なくニッチなことから、パーツや消耗品が一般的なOA機器に比べて恐ろしく高額です。
当社のMFPG2GOのレンタル料金には保守費用も含まれているため、これらの出費は厳しい展開となってきています。
A1カラー複合機のレンタル展開を一旦やめてしまおうかとも本気で考えました。
ところがここ最近、各メーカーより一体型の広幅複合機がプレース発表されています。その案内を各社よりいただき、商品を見てきました。
A1カラー複合機 MFP2GOの紹介ページはこちらです。
A1カラー複合機の新製品を見てきました!
先日、品川にあるキヤノンさんに新製品のA1カラー複合機 iPF670MFPをご案内していただき見てきました。
Canon imagePROGRAF iPF670MFP(598,000円)
外形寸法(幅×奥行×高さ):997×887×1,308mm 、 本体重量:60kg
見た目の完成度が高く美しい!
この商品は当社のレンタル商品であるiPF605シリーズではなく、iPF610から650の流れを受け継いだエンジンから新たにエントリーされた670にA1スキャナをドッキングさせたモデルです。 スキャナはイギリスのメーカーであるカラートラック社の製品を採用しています。
操作部右側に小さなカラー液晶画面がありますが、タッチパネル方式ではなく矢印によるスライド方式です。
説明文などはなく、画面のアイコンから直感的に操作が可能なイメージです。
スキャン to USBはTIFF形式のみファイル保存可能で、スキャン to PC はTIFF、JPEG、PDFに対応していますが、パソコンへの転送は専用アプリ(L-Scanアプリ)によってのみの方式です。 複数台のパソコンに専用アプリをインストールしてあった場合は、どのパソコンにスキャンデータが転送されるかわからないそうです。 そのため、スキャン to PCの場合はパソコン側でスキャンしたデータを共有ストレージに転送する設定を推奨されました。 設置時の設定が大変になるイメージを受けてしまいました。
当社のレンタル機のMFP2GOのように新聞紙やジアゾなどの下地のある原稿をコピー・スキャンした場合に、下地を残さない仕様はなく、下地が残ってしまい画像データが重くなったり、コピーしたときの汚さやインクの余分な使用量が発生することも気になる点です。
見た目からの完成度とは相反して、仕様が甘いのが残念です。
そして、日本HPからもプロッタと一体型の大判カラー複合機の新製品の案内をいただきました。
HP Designjet T830 MFP (498,000円)
外形寸法(幅×奥行×高さ):1,403×629×1,155mm 、 本体重量:49.5kg
ただし、こちらの製品はA1ではなくA0タイプです。
まだ見に行っていないので詳しいスペックなどはカタログ上の情報のみですが、無線LAN対応や読み込んだスキャンデータがタブレットからプレビューや編集ができるようです。 タッチパネルも搭載し、GoogleクラウドやOneドライブなどの各社クラウドサービスからの保存データを読み出し、保存、プリントも可能です。
スキャナ部分は当社のMFP2GOと同様のコンテックス社のスキャナを採用しているようです。
金額、重量、仕様などキヤノンの新製品と比較すると、HPのほうが勝っているように感じました。
月内には大島にあるHP本社に見に行く予定です。
まだA1カラー複合機をレンタル採用してから1年半しか経過していない中、新しい商品をラインナップするのは考えにくい状況ですが、このように新製品がどんどん市場に投入されてきています。 ユーザーの方々にはお目の高い方々も多数いらっしゃるので、随時準備はしてまいる所存ですが、その際にはホームページにてご案内をさせていただきます。
それではまた