5人目の内野手⁉
2024.08.30
こんにちは!今年も暑い夏が終わろうとしています。西宮市甲子園町で小学6年間を過ごしたこともあり、私の場合8月イコール高校野球になります。甲子園球場ライト側アルプス席入り口から徒歩1分の場所に住んでいました。歓声が届く距離です。当時高校野球は外野席無料だったので毎日時間があると「かちわり」を飲みながら観戦。時にはスコアブックを手に書き方の練習もしていました。そして、高校野球が終わると夏休みの課題を始める。決勝戦が終わるとなんだか寂しい気持ちになったのを思い出します。
リスク管理とリーダーの決断
今年の大会も数多くの試合をTVで観戦しました。特に印象に残っているのは早稲田実業対大社高校の一戦。9回裏に大社高校が追いつき、11回裏大社高校背番号1番馬庭くんのサヨナラタイムリーで逆転勝利。延長戦に入ってからのバント処理の攻防も大変興味深かったですが、なんといっても9回裏同点に追いつかれた後の早実の守備。高校野球史に残る名場面となりました。
状況は1アウト2塁3塁、絶体絶命の大ピンチ。スクイズを警戒し外野手を2人にして、1人は投手の横に守らせる。スクイズの可能性を極端に下げることは出来るが、外野にボールが飛んだ時は圧倒的にリスクが高くなる。ただし、そもそも外野に飛球が飛ぶと浅い打球以外はタッチアップで点が入りサヨナラ負け。スクイズか外野フライか、いずれの可能性が高いかと言えば、あの場面はスクイズだった。ある意味合理的な選択だったのかもしれない。万一、外野にボールが飛んだ時は、監督が責められるだろう。その責任を全て飲み込んだ覚悟ある一手だった。
可能性がある限り、準備を怠らない
結果は皆さんご存じの通り、なんとなんと投手横に入った5人目の内野手(通常内野手はファースト・セカンド・サード・ショートの4人)の前に打球が飛びダブルプレーでピンチをしのぐことになる。「えっ、こんなことあるのか?えっ、えっ、」なんども声を出してしまった。正式記録上、この5人目の内野手はレフトなのでレフトゴロ。試合後の談話でこの守備体形の練習をしていたと聞かされた時、更に驚かされた。
このような場面がいつくるか分からない。こないかもしれない。ただ、突然やっても上手くいかないだろう。その可能性が数パーセントでもあるのなら練習する必要はある。納得である。ついにその場面が甲子園でやってきたのだ。また、驚いたのは投手横の守備に入ったのは1年生だった。相当なプレッシャーだったことは間違いない。突然試合に入ってきて、もしエラーでもすれば3年生の夏は終わる。緊張感MAXの中で目の前に飛んできた打球を無難に処理し、ダブルプレーとなった。ファーストへの送球が少し浮ついたのは緊張感からだったに違いない。それでもナイスプレーだった。
スポーツを通じて学ぶ
この瞬間を経験したことは今後の人生でプラスになるだろう。また、チームとしても可能性のある限り、準備を怠らない。可能性を想像することの大切さを学んだ、そういう意味においても貴重な経験になっただろう。さらに言うなら、可能性を創造する力は、過去の経験や日々の情報収集、潮流を感じようとする意識からついてくるのだと思う。昨今の甲子園大会では延長戦に入るとサドンデスルール(ノーアウト1塁2塁から攻撃開始)が採用されるようになった。送りバントをして1アウト2塁3塁になる可能性は極めて高い。この対策を十分にしていたのだ。
野球という競技を通じて多くのことを教えてもらい、今もなおこの競技に魅了されているが、仕事と組織作りも同じようなことが言えるのだと思っています。個々においては個としての力量を上げる。チームとして組織としては、必要な役割を明確にし分担する。その必要性、正当性を説く。そして目指すべき方向を指し示し、その先にある姿をポジティブに想像できた時、人は主体性を持って動き出すだろう。モチベーションのあるなし、とても大切である。その有無で組織の成長力は変わっていくのである。
複合機レンタルの可能性
弊社では、コピー機・複合機を含むOA機器レンタルサービスを日本全国に展開しています。工事現場事務所・スポーツイベント会場・各種試験会場などなど。また、選挙の際にその期間中だけ設営される選挙事務所でもご利用頂いています。更に近頃では一般オフィスからもお問合せを多く頂く様になりました。ある特定の期間だけ大量にプリントアウトする必要がある、1~2年社内プロジェクトチームを立ち上げるのでその部屋で複合機を使いたい等など。
あらゆる可能性を否定せず、潜在ニーズの深堀を再度行い、その準備をしておきたい。その潜在ニーズを自分たちから発信することによって市場を作っていく。この夏の誕生日を迎え、起業当時から30歳年齢を重ねました。ここから先の10年20年、無駄になることも十分理解しつつ、その可能性にチャレンジしたいと思います。
今月も日本全国で弊社レンタルサービスをご利用いただき、本当にありがとうございました!これからも長期ではなく、短期・中期のレンタルニーズに向けたサービスを提案し続けたいと思います。宜しくお願い致します。